手放すとか、クリアリングするって、具体的にどういうこと?
「自分に不要な考えを手放しましょう。クリアにしましょう」なんていう話があります。
幸せになるためには、自分にとって不要な考え・ネガティブな思い・執着などから開放されていくことがプラスになりますよ~というお話で、私もこの考え方に賛成です。
が、手放す・クリアにすると言っても、いまひとつあいまいです。何が出来たら、手放したことになるのか?クリアになったというのか?というのが、この記事のテーマです。
ネガティブな考え方・クセ・習慣の背景には、
心身を無意識に緊張させてしまうような「心と体の条件反射」が必ずあります。
ネガティブな考え方・クセ・習慣には、心身を無意識に、本人も気づかないうちに緊張させてしまうような「心と体の条件反射」とも言えるものが必ずあります。典型的なものとしては以下のようなものが挙げられます(プロセスを分解して書いていますが、実際には無意識に、かなり速いスピードで起こります)
□ 職場で苦手な人の声を聞く → 肩がピッと固くなってしまい、体に重苦しさを感じる。 → 仕事に集中できなくなってしまった。
□ 人からイヤなことを頼まれて、断りたい!と一瞬思った → 過去に仕事で断りを入れたら烈火のごとく怒られたことを思い出した → 全身が硬直してしまい、呼吸もすごく浅くなってしまった → 恐怖感に負けて、結局イヤイヤながら引き受けてしまった
□ 頑張って仕事をして、収入を上げたい!と思う → それを思った瞬間全身が硬くなる → 「お金のために仕事をするなんて間違いだ!」という声が頭の中で響く → 呼吸が浅くなってしまい、苦しい気分になる。
□ 自分に自信を持とう!と思って、自分のいいところをいくつも挙げてみる → 頭の中で「でも、ワタシ○○がダメだし、○○もできないし…」というツッコミが入る → 胸が締め付けられ、目の前が暗くなる → 気分まで暗くなり、結局自分はダメだ、という結論に落ち着いてしまう
人間誰でも、こうしたネガティブな「心と体のプログラム」をいろいろ身につけています。そのプログラムの流れは人により千差万別。例えば自分が嫌い!という同じ考え方が出るにしても、そこにたどり着くまでのプログラムの種類は、細かく言えば2つとして同じものはない、と言えるでしょう。
「手放す・クリアリング」する=「心と体の条件反射」による緊張や、その積み重ねでできたコリを解体して、リラックスモードに変えていってあげること!
俗に言われる「手放す・クリアリングする」というのは、上に挙げた例で書かれている「心と体の条件反射」の中で、身体が緊張してしまうような条件反射や、過去からその条件反射を繰り返すことで蓄積されてしまったコリ・ハリをほぐして、リラックスさせていくことに当たります。
※コリ・ハリは、過去の記憶と密接な関係があります(参考記事)
心と身体は表裏一体の関係にあります。どんな種類のネガティブな考えであれ、身体を深くリラックスさせていき、コリ・ハリをほぐしていくと、ネガティブな考えを持つこと自体が難しくなっていくものです。
ポジティブ思考などの「考え方の工夫」に頼る必要もなく、心と体が軽くなり、出てくる考え方もより自分にとって望ましいものに変わっていきます。
過去からの積み重ねが複雑に絡み合ったような心身のネガティブな癖の場合でも同様です。身体をほぐして深くリラックスさせていくことを継続していくと、ネガティブな癖を一歩一歩解体していくことができます。
「心と体の条件反射」は、自分ではなかなか気付きにくい。
「心と体の条件反射なんて、そんなの感じたこともないんだけど!」
って思う方も中にはいらっしゃるかと思いますが、気付かないのは当然のこと。日常にあまりにありふれていることと、また習慣化されたものほど、その反応スピードが速いことがその理由です。
改札に定期券をかざす。自転車に乗って走り出す。歯を磨く。こうした習慣化された動作は、無意識に行って、その手順をいちいち意識しないものです。これと同様、例に挙げたようなことも意識に明確にのぼることなく、当たり前・スピーディに起こっていることがほとんどなんですね。
あえて自分の中をつぶさに観察したりしない限り、こうしたことが自分の中に起こっている!と細かく気付ける方のほうが少数派です。このお話をお読みになって、あれ?そんなの当たり前じゃない、普通気付くでしょう~!って思う方は、自分の心と体の動きに上手に気を配れている方、と言っても良いでしょう(^^)。
心と体の統合セラピーに関する情報はこちら。
クライアントの声はこちら。
参考記事:
瞑想、内観法、セドナメソッド、ホ・オポノポノなど、「向き合い系メソッド」の本当の狙い。
身体は感情を記憶する。「身体記憶」のお話。
○○したい!を妨げる、心のブロック・体のブロック。
「心と体」を、パソコンに置き換えてみる。
カテゴリー:心と体
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