心と体のお話(3)

心と体の深~いつながり。不思議な世界に思えるけれど、わかってしまえば意外とシンプル?心と体のセラピーの世界をめぐるお話をいろいろ書いています。

うつと心と体。

近年増えているといわれるうつ。このページをお読みの方の中にも、うつに今まさに悩まれている方も多いのじゃないかと思います。

当方では、うつ改善のためのセラピーも行っていますが、うつ改善のためのセラピーでは、体の面を重視したアプローチが必要になる傾向が非常に強いです。

うつ症状に悩まれている方は、体の生命力自体が弱っていることがほとんどです。頭蓋骨~仙骨、頭蓋仙骨系と言われる人間の生命力にとって一番大切な場所が正しく働いていなかったり、体の緊張・コリが強くなってしまっていて、その苦しさで疲れ果ててしまっていたり。

このような、生命力自体が弱っている症状は、お薬を飲んだから良くなる、○○を飲んだから良くなる、というものではなく、ボディーワーク、身体調整などで、本来体が持っている、元気になる力を呼び覚ますことが必要になってきます。(とはいえ、現在お薬を飲まれている方は、お医者さんの許可がない限りは止めないでくださいね)

うつには、ネガティブ思考を代表とした心のプログラムも影響するのですが、この体の生命力が弱っていると、この心のプログラムを良い方向に書き換えることも、大きな効果はあまり望めません。

うつの改善は、まず体の生命力を取り戻し、その後で、心のプログラムを良い方向に整えていく、というのが近道です。ニューロ・ソマティック・セラピーでは、体の生命力を取り戻すためのボディーワーク、心のプログラムを良い方向に変えるためのNLPを中心とした心理ワーク、双方を活用して対応しています。

実際に、心と体、両面からのアプローチを取ることで、過去何年にもわたってうつ症状に苦しまれ、仕事もできなくなってしまった方が、4回程度のセラピーで再就職活動ができるまでに回復した、というケースもあります。

立ち直りの早い人、遅い人の違いを分ける「芯の強さ」。

何かイヤなことがあったときに、立ち直りの早い人、遅い人っていますよね。

例えば、仕事で大きなミスをした!というときに、その日は落ち込んでいるんだけど、翌日になるとケロっと元気になっちゃってる人もいれば、その日どころか、1週間くらい落ち込みっぱなし、、、なんていう方もいます。

こうした方々の違いを作っている要素には、心のプログラムの違い、という要素もありますが、実は、もう一つ、もっと大きな要素があります。

それは、

人間の元気・生命力にとって一番大切とも言える、頭蓋仙骨系(頭蓋骨~背骨~仙骨)の部分が、心身を健全に保てるように、十分に働いているかどうか。

なぜかというと、ものすごく落ち込むような事件があったとき一時的に疲れてしまったり、ダメージを受けた心身を元気な状態に戻すためには、この頭蓋仙骨系の働きが、とても重要な役割を担っているんです。ここが健全に働いている人というのは、心身が元気を取り戻すのも早いけれど、ここの働きがいまひとつ、という人は、何日もそのダメージを引きずって、、、ということになりがちです。

昔から、打たれ強い人、立ち直りの早い人のことを「芯が強い人」と呼んだりしますが、文字通り、体の芯=頭蓋仙骨系の強さ弱さが、立ち直りの早さを大きく左右するわけです。

いつもいつも打たれ弱い、というタイプの人の場合は、考え方のクセや心のプログラムを変えていくことも必要ですが、この頭蓋仙骨系を健全な状態に保つことも、どうしても必要になります。

「芯の強い人」になりたい方のために、頭蓋仙骨系の働きを活性化させるようなボディーワークも、ニューロ・ソマティック・セラピーの個人セッションでは必要に応じてお伝えしています。