気功系施術を受ける時の注意点(偏差について)。
最近お会いした、クライアントの方複数から、同じようなエピソードを偶然伺いました。曰く、
「他のところで気功療法を受けて、気を入れてもらったら、かえって調子が悪くなってさんざんな目に合った!」
という種類のエピソードです。
シャレにならないお話で、こうした目に遭われてしまった方には、お気の毒です、、、としかいいようがありません。
でも、驚きはあまりありませんでした。というのも、何も下準備ができていない状態で、いわゆる「気・エネルギー」といったものを注入するような施術って、本来かなりのリスクを伴うものなのです。
体が調っていない状態で、いきなり気を入れるのは危険!
いわゆる「気・エネルギー」といったものを入れる施術がトラブルなくきちんと効果を出すために、必要な条件がひとつあります。それは、
身体が、「気・エネルギー」がスムーズに流れるよう整っている
ということです。
なんでこれが大切か?というと、身体が「気・エネルギー」を流せる状態になっていないと、気を入れたことによってかえって全身の気の状態がアンバランスになってしまう、、、ということが起こりやすいんです。
こうした状態を、気功の世界では「偏差」なんて呼んでいます。身体がイヤな感じの熱を持ったり、頭が痛くなったりぼーっとしたり、身体の特定の部分が痛くなったり、精神面で自分のコントロールが効かなくなったり、さまざまなトラブルが出てくる現象です。
ですので、こうした「気・エネルギー」を直接扱うような施術は、身体の状態(コリ・ハリ・歪みなど)を整えた上で受けるのが良い、ということになります。
実は気功の世界でも同じようなことは言われています。先に出た「偏差」が起きたときは、まず身体を整えることが対策とされていますし、そもそも気功の修行でも、物理的な身体の状態を丁寧に時間をかけて整えていくことが非常に重要視されているものなのです。
そうした身体の状態を整えることなく、いきなり「気・エネルギー」を入れよう!とするというのは、あまりに慎重さや配慮に欠けていると思うのは私だけでしょうか(クライアントの方からこうしたエピソードを聞くことが続き、そうした配慮の足りないサービスが提供されていることにちょっと怒っています・笑)
身体を整えれば、「気・エネルギー」は自然と取り込まれ、身体を流れるようになる。
では、身体を整えた上で、「気・エネルギー」を入れるような施術を受けるのが良いのか?ということになりますが、個人的には、身体を整えていさえすれば、「気・エネルギー」なんて勝手に取り込まれ、身体をスムーズに流れるようになる!と思っています(ですので当方では、いわゆる「気・エネルギー」を直接入れる!というような技術は一切使っていません)。
大雑把な説明をおそれずに書くと、頭蓋仙骨系を整えていくと、良い気を取り込みやすくなりますし、身体のコリ・ハリ(筋膜・結合組織の癒着)をほどいていくと、気が全身に流れやすくなります。こちらのほうが、いわゆる「気・エネルギー」を外側から入れるアプローチよりもより自然な形で心身のスッキリ感も得られて無理がありません。
もちろん、現在「偏差」でお困りの方にとってもこうした対策は有効。現在お困りの方は、ご相談頂ければお役に立てることもあるかと存じます。
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