やっぱり大きな影響を与える、子供の頃の親との関係。
うつ・人間関係の問題・性格の問題などなど問題の種類にかかわらず、セラピーを進めていくと、クライアントの方が解決したい問題の底に子供の頃の親との関係が関わっていた、、、というケースは非常に多いです(当方ではだいたい全体の7割を超えるくらい)。
それほどまでに、子供の頃の親との関係は、その人のあり方に大きな影響を与えるもの。
子供の頃の親との関係が、人の人生に大きな影響を与えることは良く説かれています。機能不全家族、アダルトチルドレン(アダルトサバイバー)、「毒になる親」などの単語が一般の方にも知られているような状況ではありますが、セラピーの件数を重ねるごとに、私自身そうしたケースに予想以上に多く触れることとなり、改めてその影響の大きさに驚く日々を過ごしています。
子供の頃の親との関係、どのような形で影響をもたらす?
子供の頃の親との関係が、その人に影響を与えていたことがセラピーを通じて分かってきた!という例を2つほど挙げてみます。
(当方がセラピーでサポートさせて頂いた実際のケースを参考にモデルケースを作成しました)
例1: 仕事でとにかくミスをするのが怖くてしょうがない、、、という問題を解きほぐしていったら、勉強上のミスなどを含め、間違いに対してとにかく厳しいご両親に育てられていたことを思い出した。
例2: 人に対してあまりに気を使いすぎてしまい、毎日疲れてしまっている、、、という問題を解きほぐしていったら、機嫌の良し悪し、浮き沈みが激しい親に対して、いつも気を遣いながら接していたことを思い出した。
親子間のコミュニケーションの形がその後に影響を与えていた!という、一番典型的で、また頻繁に見られる例です。親子関係がもたらしたトラウマが影響していた例、とも言えるでしょう。
こうした直接的なコミュニケーションが影響を与える以外に、ご両親のあり方自体が影響をもたらすケースも存在します。ご両親の仲が良く無かった、ご両親のお金に関するこだわりが非常に強く、子供ながらに強く違和感を感じることが多かった、、、などが例として挙げられます。
当時身につけた心と体の習慣を解消していくことで、問題が改善に向かう。
このような、子供の頃の親との関係が影響を与えている(と推測される)ケースの場合には、当時身につけてしまった望ましくない心と体の習慣・トラウマを解消していくことで、現在問題となっていることが改善に向かうことが多いです。先に述べた例で言えば、一つ目の例の場合は、ミスに対する恐怖心が大幅に軽減される、二つ目の例の場合は、人の顔色を過度に伺わなくなる、など)
もちろん、クライアントの方の中には、「ひょっとしたら、子供の頃の親との関係が、今の自分のあり方にかなり影響しているのかな、、、」という推測を持った上で来られる方もいらっしゃるのですが、当時の親との関係に問題を感じていなかったような方でも、何故だか自然と親との関係が思い出され、それが思いのほか今の自分に大きな影響を与えていることに気づいて驚かれる、、、というケースもしばしばです。
心と体の統合セラピーに関する情報はこちら。
クライアントの声はこちら。
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