自信が持てない時は、身体の緊張に意識を向けてみよう!

好きな人に対して引け目を感じてしまった時。
大舞台でつい弱気になってしまった時。
苦手な人を怖いと思った時。
人と自分を比べて「自分なんて、、、」と劣等感を感じてしまった時。
大事な仕事の前に「失敗するんじゃないか?」と自信を喪失してしまった時。

自分に自信を持って!弱気にならないで!と言われても、なかなか難しいもの。

でも、自信のなさや、弱気になってしまうクセを解消していくことは、誰にでも可能です。

解決のヒントは身体にあり。今日はそんなお話です。

□ 本当の意味で「自分に自信を持つ」「弱気でなくなる」とはどういうことか?
□ 自信がない時、人は身体が「緊張モード」に入っている。
□ 自信がないモード、弱気なモードに入ってしまう要因は、過去から自分が身に着けてきた心身の無意識の習慣(条件反射)。
□ 自信がない時、弱気な時に、自分の身体のどこが緊張しているか?意識してみることが解決への第一歩。

本当の意味で、「自分に自信を持つ」「弱気でなくなる」とはどういうことか?

本当の意味で「自分に自信を持つ」「弱気でなくなる」というのはどういうことでしょうか。

決して、自分に「私はスゴイ!」「私は出来る!」と必死に言い聞かせて思いこませることではありません。本音の部分では弱気になっていて自信がないのに、それにウソを無理やりつくわけですから、苦しい取り組みになることもしばしばです。よしんばできたとしても長続きさせるのは困難なもの。また、見る人が見れば「カラいばりだな~」とバレてしまったりもします。

ですので、当方では無理やりに自信を持つよう言い聞かせる、、、ということは、あまりおすすめしていません。
※同様に、特定のポーズ(自信がありそうなポーズなど)を取って、心理状態を変えよう!という方法も、やはり無理があります。

本当の弱気でなくなる、自信を持つということは、自然体・等身大のあなたに戻る、ということです。

自信がない、気が引けてしまう、、、というネガティブな思いに振り回されることなく、自然体・等身大の自分で、構えず安らかな気持ちでいろいろな物事や人と向き合えること。

自分の深いところで、本当に自分に自信を持っている人は、自然体・等身大でふるまうものですし、こうした状態であれば、自分に自信があるかどうか?ということ自体をそもそも気にしません(もちろんこれをお読みのあなたにも、そうなれる可能性は十分あります!)。

自分がどんな人であり、どんな物事や人と向き合うかに関係なく自然体でいられる。こうした方向を目指したほうが、カラいばりで頑張るよりもラクですし、本当の意味で自分に自信を持ち、自分を認めることにつながる、、、当方では、そう考えています。

自信がない時、人は身体が「緊張モード」に入っている。

自信がない、弱気、引け目を感じてしまう。こんな気分になった時、人は必ず、自然にしている時の自分に比べ、身体が大なり小なり緊張モードに入っています。無意識に起こる緊張のため、ご本人が気づかないことも多いものです。

前かがみ・うつむき加減・猫背になったり、胸やお腹をつぶして呼吸が浅くなったり、首をつい緊張させてすくめてしまったり。いろいろなパターンがあります。ざっくり言ってしまうと、身体が縮む方向で緊張することがほとんどです。普段は気づかなくても、いざ一度気づいたりすると、あまりのキツさに驚くほどの緊張をしてしまっていた!という場合も決して珍しくはありません。

あなたの記憶に残っている「自信のなさそうな人」を想像して頂くと、必ず身体が縮こまっていますよね。それと同様、あなたが弱気になったり自信が持てないでいる時も、身体が緊張しているものなのです。また、これらの緊張が習慣化している場合、その場所にそれなりに強いコリ・ハリがあるのが普通です。

また、いつも弱気で自信がない人!という方の中には、身体の緊張・コリ・ハリが強く、上に書いたような姿勢が年中当たり前になってしまっているケースも。心身が常時「自分に自信がないモード」で固まってしまっているというケースと言えます。

先に触れた、「自分はできる!」と言い聞かせる方法や、特定のポーズ(いかにも自信がありそうなポーズなど)を取ることで自信を持とうとすることは、この緊張をそのままにしておきながら、無理やり自分を鼓舞してしまう方法。苦しさがあるところに無理を重ねる方法であるため、あまりおすすめできないのです。

自信がないモード、弱気なモードに入ってしまう要因は、過去から自分が身に着けてきた心身の無意識の習慣(条件反射)。

人間誰しも、どういうわけか自信が持てない、弱気になってしまうことはあるものですが、なぜ「どういうわけか自信がなくなってしまう」のでしょうか。

これは、過去に経験したことが要因で、特定の状況で心身を緊張させてしまうことが無意識のうちに習慣化されてしまい、条件反射が作られてしまったことによります。

典型的な例としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

・何をやってもダメ出し、批判ばかりしてくる両親と幼少期~学生時代を過ごした。緊張を強いられる環境で生活してきたため、どこで誰と何をやるにも「何をやってもダメ出し・批判をされるのではないか?」と、何をするにも恐怖・不安がつきまとうようになってしまった。
・スポーツなどで失敗して周囲から笑われてしまい、すごく恥ずかしい思いで身をすぼめた。それ以降もその笑われた記憶が無意識下で再生されてしまうことで「また笑われるのではないか、、、」と毎度緊張してしまうようになった。
・勇気を出して好きな人に告白したら、すごく冷たい態度で断られ、身体がショックでフリーズするような緊張をしてしまった。以降、その時にできた緊張が恋愛のこととなると無意識下で再生されるようになり、恋愛にどうしても消極的になってしまった。

自信がない時、弱気な時に、自分の身体の緊張を意識することが解決への第一歩。

弱気がない、自信がない!という状態を作り出してしまうような身体の緊張グセをほどいて、自然体・等身大に戻る。これが、無理やりではない形で、弱気や自信のなさを解消していく道です。

弱気な時、自信がない時に、身体のどこが緊張しているか?に意識を向けてみるのが、自分を自然体に戻し、本当の意味での自信を持つための最初の一歩となります。

もしも緊張している場所を見つけたらしめたもの。そこを積極的にほどいてあげるようにつとめましょう。一般の方でも出来る方法としては、緊張しているところをひたすらさすってあげるのが有効です。軽い緊張であれば、これだけでも弱気・自信がない!を引き起こすモードから、自然体モードに戻ることができたりもしますのでおすすめですよ。

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