パワハラ・モラハラによるうつに悩む方の共通項と、対策について。

パワーハラスメント(以下パワハラ)やモラル・ハラスメント(以下モラハラ)を継続的に受け、そのストレスによってうつ状態に陥った方も、当方のセッションにはよくいらっしゃいます。

在職中の方、すでに退職・休職をされている方、不眠でお悩みの方、体力が枯渇してしまっている方、気分の激しい落ち込みに悩む方、肩・首など、身体の痛みが出ている方など、状況はさまざまです。

この記事では、パワハラ・モラハラによって引き起こされた、うつ症状やその他の心身の不調にお悩みの方が、元気なコンディションを取り戻すためのヒントについて書いてみます。

※なお、当方でも、パワハラ・モラハラを受けて激しいストレスに苦しんでいる方には、休職・配置転換の依頼などを職場などで行われることをおすすめすることは多いです。心身のコンディションを整えることと並行して、ストレスの元であるパワハラ・モラハラから離れるための対策を取っていくのが、状況を改善していくにはベストです。

パワハラ・モラハラで心身のコンディションを崩されている方の共通点。

当方のセッションに来られる方の環境・症状は本当に様々なのですが、実は、パワハラ・モラハラによるうつ症状などに苦しんでいる方には一つだけ共通点があります。

それは、心身が「恐怖・不安モード」にはまってしまい、そこから抜けられなくなっていることです。

パワハラ・モラハラで起こりやすい「恐怖・不安モード」の継続。

便宜上「恐怖・不安モード」と書きましたが、これは、「恐怖・不安により身体が激しく緊張してしまっている状態」を指します。恐怖・不安に心身が支配されて、無意識のうちに強く緊張してしまっているんですね(無意識の緊張だけに気づかないことも多いです)。また、緊張している部位に、コリ・ハリ・痛みが発生していることも多いです。
個人差はあれど、以下の3種類の緊張が、当方のセッションに来られるほとんどの方には見られます。

1)肩・首・胸・お腹など、体幹部が強く緊張している。
2)呼吸周りの筋肉が緊張し、呼吸が非常に浅くなっている。
3)目の周りが緊張している(目の周りが緊張していると、リラックスした状態や冷静な心でいることが難しくなります)

パワハラ・モラハラによる緊張は、他の心身の緊張に比べ強いものであることが多いです。

パワハラ・モラハラの場合、激しい叱責や嫌味を浴びせられたり、不機嫌な態度を取られることなどが日々繰り返されます。そんな環境で過ごしていると、職場で過ごしている間中、「またイヤミな態度を取られるのではないか」「また罵倒されるのではないか」と、恐怖や不安感に苛まれることになってしまいがちです。結果として、パワハラを受けている瞬間も、そうでない時も、「恐怖・不安により心身が緊張してしまっているモード」=「恐怖・不安モード」が(仕事が終わって帰宅した後でも)ずっと継続するようになりやすいのです。

すでに職場を離れて休職・退職をされている方の場合でも、なかなかその「恐怖・不安モード」から抜けられずに、心身のうつ状態が継続したまま、、、というケースもあります。

そして、この「恐怖・不安モード」は、常時緊張して、呼吸が浅いままでいるわけですから、相当に心身が消耗します。体力はどんどん削られていきますし、緊張により質の良い睡眠も取りづらくなります。さらに、こうした状態だとどうしても考えることがネガティブな方向に向かいがちで、それが恐怖感・不安感を掻き立てたり、心身のコンディションをさらに悪化させる要因になる、、、という悪循環も起こしがちです。パワハラ・モラハラが、大きく心身のコンディションを損ねる背景は、このようなメカニズムがあります。

「恐怖・不安モード」から抜けるには、身体をまずリラックスさせること。

では、こうした「恐怖・不安モード」から抜けるにはどうするかですが、これは「身体をまずリラックスさせること」に尽きます。心身のコンディションが崩れている時には、何はともあれまず身体のコンディションを整えることが先決です。身体がリラックスして楽になって来ると、それに付随して、恐怖感・不安感なども次第に軽くなります。ポジティブ思考や考え方の工夫などで心に働きかけるより、身体に働きかけるほうが着実に効果を出しやすいです。

パワハラ・モラハラによる緊張やうつ症状は、重いものであるケースも多いため、基本的には当方のセッションをはじめ、専門家の方のサポートをお早めにご利用されることをおすすめしていますが、それでも自分で少しでも対策を取りたい!という方のために、一つだけ対策をご紹介します。

その対策は、「呼吸を意識しながら、胸・おなか周り(呼吸にかかわる部位)を中心に、頭から足先まで、全身をたくさん、たくさんさすってあげる」というものです。さすっていて心地よい程度の力加減で、じっくり、時間をかけてさすってあげてください。

最初は胸・お腹などをたくさん、たくさんさすって、楽に深く呼吸ができるような状態を少しでも作ってから、その後で他の緊張している部位をたくさんさすってあげるのが、効果を上げやすいでしょう。緊張している場所やコリ・張りの強い場所は、重点的にさすってあげるのがおすすめです。

身体をさすることには、多くの方が想像するよりも高いリラクゼーション効果があります。胸周りの緊張がほどけ、自然と呼吸が深くゆったりして来るまで行うことで、落ち着いた気分や、リラックスした感覚を多少なりとも取り戻せて来たりする場合があります。一度試していただいて、もしも少しでも改善が見られるようでしたら、毎日行ってみると良いでしょう。(もちろん、それと並行して、休職・配置転換など、ストレスの元であるパワハラ・モラハラから遠ざかるための対策は別途取ることが望ましいです)

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過去の記憶と体の痛み。

悪い気・邪気を受けやすい「エンパス体質」。実際に「受けた」時、身体には何が起こっている?

いわゆる「悪い気、邪気を受けやすい」という「エンパス体質」。深刻な場合は、人ごみの中をしばらく歩いたり、怒り狂っている人の近くに行ったりするだけで、急に身体の調子が悪くなるケースもあり、当事者の方にとってはなかなかしんどい症状です。
※エンパス体質についての説明は、こちらの記事をごらんください。

では、このような症状でお困りのエンパス体質の方が、「悪い気・邪気を受ける」と言われるような状況になり、しんどい思いをしてしまう、、、という時、その背景では何が起こっているのでしょうか?

これが今回のメインテーマです。

「悪い気・邪気を受ける」=目の前に現れた人の雰囲気に、苦手意識や嫌悪感を感じて身体が緊張し、結果その人の雰囲気を全身で感じてしまうこと。

いわゆる「悪い気・邪気を受ける」という現象は、以下のような流れで起こります。

1)苦手なタイプの人や、不機嫌そうなたたずまいの人などが近くにきて、苦手意識や嫌悪感による緊張が無意識のうちに起こる。
2)苦手意識や嫌悪感で緊張してしまうと、相手の雰囲気の中の、とりわけ苦手な部分に意識が向いてしまう。
3)その雰囲気に飲まれて全身でそれを感じてしまう。

「悪い気・邪気を受ける」というケースのほとんどは、苦手なタイプの人や、嫌悪感を覚えるようなたたずまいの人 – 不機嫌そう、怒っていそう、暗そう、怖そうなどが典型例です – が近くに来た時に、反射的に緊張をしてしまって、その瞬間に相手の雰囲気に自分が影響されてしまう、、、というものです。
※特に感受性の強い方の場合は、姿が見えなくても、気配を感じただけでこれが起こってしまうこともあります。

職場など、知っている人が周囲にいる場合はもちろん、街中など、周囲には知らない人しかいない場合でも、人は無意識のうちに、目の前にいるさまざまな人の姿を見ては、その人にどのような雰囲気を感じるかを判断しています。

その無意識の判断の中で、「あ、この人何かいやだな、、、」と感じるようなことがあると、身体は無意識に、また反射的に緊張してしまいます。こうした緊張は、その相手の雰囲気(の中の、とりわけ苦手な部分)に意識を向かわせてしまいます。自分がある対象に緊張してしまうということは、その対象を「自分にとって好ましくないもの、危険なものだ」と多少なりとも警戒していることと同じです。人間はどうしても、好ましくないものや危険なものは気になってしまい、意識を向けてしまうものです。

そして、意識が向いてしまうと最後、その雰囲気に飲まれてしまい、全身でそれを感じてしまう、、、ということにもなりやすいのです。これが、「悪い気・邪気を受ける」という現象の正体です。

相手の雰囲気に飲まれてしまうと、ただでさえ無意識に緊張していた身体が、さらにその雰囲気(自分にとっては苦手な部分ですから当然不快に感じます)に影響されてしまいます。緊張と不快感の双方に襲われてしまいますので、相当に疲れます。「悪い気・邪気を受けやすい」という方が、人ごみの中などでクタクタに疲れたりするのは、この緊張と不快感のダブルパンチが影響しているからこそです。

深刻なエンパス体質というのは、この、「苦手なタイプに身体が緊張し、相手の雰囲気を全身で感じてしまう」というプロセスが頻繁に起こりやすい状態になってしまっている方のことと言えます。あくまで個人の反応や感じ方であるため、何人かで一緒に同じ場所に出掛けたとしても、影響を受けて疲れてしまう人が出る一方、まるで平気な人もいたりもするわけです。

そして、個人の反応や感じ方であるということは、その反応や感じ方を変えることを通じて、「悪い気・邪気を受けやすい」という悩みを解決していくチャンスがある、ということです。

苦手なタイプの人や、不機嫌そうな人を見た時に緊張してしまう条件反射を解消しよう。

では、どのようにすればこのプロセスが起こらないようにできるか、ですが、以下の2点が対策になります。(当方のセッションでもこの両方をカバーするようにしています)

1)苦手なタイプの人や、不機嫌そうな人を見たときに緊張してしまうような身体の条件反射を解消して、自然体でいられるようにすること。
2)相手の影響を受けてしまった時でも、緊張をほぐし、相手の雰囲気に飲まれた状態からの抜け方を学ぶこと。

特に大事なのは1)の、身体の条件反射を解消していき、自然体でいられるようにすることです。これができると、相手の雰囲気のイヤなところに意識がついつい向いてしまうことを防ぐことができ、相手の雰囲気に最初から影響を受けずに済みます。

一人でできる取り組みとしては、苦手な人と会ったり、街中で「イヤな感じがする人」が目に入った時に、自分のどこが緊張してしまっているか?に意識を向けてみるのが最初の一歩となります(気付きづらい場合もありますが、かならずどこかに緊張があります)。その緊張をほどいていくことができれば、相手の雰囲気のイヤなところに意識が向きづらくなり、相手の雰囲気から受けてしまう影響を、徐々に軽減していくことができます。また繊細な方であれば、その過程で自分がどのようにしてそのような条件反射を身に着けてきたのか?が分かったりするかもしれません。

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参考記事:
結界やサイキック・プロテクションの正体は「身体と空間感覚を整えること」。
グラウンディングを、身体から直接強くする方法。
心と体のお悩みとエンパス(悪い気・邪気を受けやすい)体質の関係。

片付けをやりたくても出来ない!の背景にあるもの、代表3種類。

片付け本・断捨離本を買ってみて、やるぞ~!と意気込んでみたけれど、どうにもそこから先に進まない、身体が動かない。こうした状況でお困りの方は一定数いらっしゃるようです。

そんなケースの背景では、心身のクセ・傾向が片付けを妨げるような形で働いていることが非常に多いです。

そして、この「片付けを妨げるような心身のクセ・傾向」は、大きく分けると3種類に分けられるように当方では考えています。今回は、その3種類のパターンを並べてみました。(人によっては、一つだけではなく、複数が災いしていることもあります)。

パターン1: 心の中が、長年蓄積されてきた「未解決の問題」でいっぱいになってしまっている。
パターン2: 片づけを嫌いにさせるような、心の履歴がある。
パターン3: 単に苦手意識が強い。

パターン1: 心の中が、長年蓄積されてきた「未解決の問題」でいっぱいになってしまっている。

片づけができない、不要なものでも処分することができない、、、というケースのほぼすべてに当てはまります。一番大きな要因になりやすい、とも言えるでしょう。

ここで挙げられる「未解決問題」とは、子供のころからのトラウマ、現在困っている人間関係、仕事などでの心配事、出来事は終わっても後悔が残っていること、自分を縛る固定観念、自分ではあきらめたはずだけれども心の奥底ではあきらめきれていない夢・恋愛など、大小さまざまです。自分で自覚できているものもあれば、まったく自覚できていないものもあります。なお、心の中に「未解決問題」がたくさん蓄積されるかどうかは、その方の生育環境・学校・職場など、本人がコントロールできない環境に影響される部分が非常に大きいため、「未解決問題」が沢山溜まっているからといって、その方はダメな人だ!、という意味では決してありません。

誰でもこのような「未解決問題」は多少なりとも抱えているものですが、それが解消されないまま大量に溜まってしまうと、その「未解決問題」に関わる雑念でいっぱいになってしまって、目の前にあるものが見えていても印象に残らず、片づけをしようというところまで意識が回らない、、、ということになりがちです。

また、特定のテーマが未解決になっていることで、それに関わるものがなかなか捨てられない、なんてことも起こります。昔の恋人からもらったものが捨てられない、などはその典型です(部屋にあるものは、あなたの心の反映、と言われる理由のひとつです)。

ちなみに、この状態にある方は、物事を先送りにする傾向に陥っていることもしばしばです。「未解決問題」が溜まっているほど、部屋は乱雑になり、先送りも増えていく傾向があります。また、人によっては、不要なものを買ってしまうことが良くある、なんて傾向が加わる場合もあります。

この状態に陥っている方の場合は、心身に蓄積された「未解決の問題」を積極的に減らしていく取り組みが有効です。

自分でできる世間的にポピュラーな方法では、瞑想は毎日行っていくとある程度有効です。また、当方のセラピーをある程度継続してご利用される方には、瞑想よりも簡単で取り組みやすく、また効果も上がりやすい方法をご紹介しています。

また、セラピーで大きな心のわだかまりやトラウマが解消された後に、大きく片づけが進むケースもあります。昔は大丈夫だったけど、ある時期から急に片づけに意識が回らなくなった、という方の場合、セラピーを活用されることが有効となる可能性が高いです。

そして、片づけが今よりずっと楽にできるようになりたい!という願いがある方の場合は、心身のわだかまりを日々減らす取り組みと並行して、ある程度(1~数か月)継続的にセラピーを活用されると、ふと部屋を少し片づけたくなったり、不要なものをまとめて捨てたくなったり、次第に部屋の中が変化していくケースが多いようです。

パターン2: 片づけを嫌いにさせるような、心の履歴がある。

具体的な内容が人それぞれで、それが故に厄介なのがこちら。

片づけを嫌いにさせるような心の履歴がある、とはどういうことでしょうか?

例えば、片づけをしないことを親に強烈にガミガミ言われて、それ以来片づけ自体も怖くなってしまった。。。なんてケースが挙げられます。自分にとってイヤな事件が、心の重りを残しているパターンで、一種のトラウマが災いしているとも言えます。

このパターンでは、自分でそのイヤな事件を思い出せる場合には、そのことに手を付けよう!と思うとその事件が思い出されて躊躇してしまう、ということにが起こりやすいです。また、その事件を忘れている場合には「なんだかわからないけど身体が動かない」ということになり易い。この場合は、そのトラウマの影響を解消してあげると、片づけに向かうのがだいぶラクになったりもします。

このパターンに当てはまっていた例として、先日片付けに関するお悩みを解消したい!ということでいらっしゃったクライアントの方のエピソードを挙げさせていただきます。
※クライアントの方からご許可を頂き匿名で掲載しています。

お話を伺っていくと、とにかく「捨てるべきものを捨てられない」というところでお困りの様子でした。捨てるぞ、捨てるぞ、、、って意気込んでも、身体が最後まで動いてくれないとのこと。

最初に提供させて頂いたのは、苦手意識を解消するワークでした。でもそれだけではいまひとつスッキリしておらず、片付けのことを考えるとまだモヤモヤするご様子。さらにワークを進めながらお話を伺って行ったところ、ある時ふと一つの事件をポン!と思い出されました。

「ああ~そう言えば。家族の一人が、物を捨てるということをとにかく嫌っていました。そのせいからか、自分の中に、物を捨てることへの罪悪感があります。物を捨てよう!と思うと同時に、良くない!って思いがつい出てきてしまうようです。」

実際に、その罪悪感を感じて頂くワークをしてみると、確かに心と身体に感じる違和感もそこそこ大きい模様。そしてその違和感を解消したところ、かなりスッキリされ、罪悪感もだいぶ軽くなったご様子。明るいお顔で帰っていかれました。自分でも思わぬことが災いしている、という好例です。

ちなみに、モノの絶対量が多すぎる、モノを減らさないままに買い物をしてしまう、、、などのケースでも、この「心の履歴」が災いしている可能性はあります。このブログで過去に紹介したものでは、「執着」という感情を解消したらモノを捨てられるようになったという例があります。

パターン3: 単に苦手意識が強い。

他の人にとっては何でもないことでも、ご本人が慣れていないことというのは、思いのほか強い苦手意識を感じる場合が多いです。たかが苦手意識、と侮れないレベルでこの「単に慣れていない」が災いしている、、、というケースは少なくないものです。

例えば、料理をしたことがない人にとっては料理をすることがすごく大変でおっくうなことに思われたりもするでしょうし、中学高校大学と、ずっと女子高に通っていました、、、という方で、長い間男性との会話が少ないが故に、卒業したての時点で男性と話すことに大きな抵抗があったりするケースなどもありますよね。片付けでは、昔からなんとなくちょっと乱雑な部屋で過ごしていたために、そもそも綺麗に片付けをするのに慣れておらず苦手意識がある、、、というのがよくある例です。

こうした苦手意識って、自分の中では些細なものに思えても、実は行動を妨げる力が強いです。特に、片付けというものは「やらないまま現状維持でも自分がギリギリOKならどうにかやっていける」と思えてしまう側面もありますから、片付けをせずに過ごすのが一番心身にとってラク、、、ということにもなりがちです。

こうした場合は、その「慣れていないが故の苦手意識」を解消すれば、問題の解決はぐっと近づきます。ほとんどの場合は、苦手なものに対した時に感じる緊張感を丁寧に解消してあげることが一番有効です。(すべての苦手意識の背景には、本人が気づいている・いないにかかわらず、身体の緊張が大なり小なり伴っています)

以上、3つのパターンを挙げさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。片付けをやりたくてもできない!を解消する参考になれば幸いです。

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参考記事:
片付け・断捨離の失敗例(リバウンド)と心の関係。
やっぱり大きな影響を与える、子供の頃の親との関係。
「トラウマ・条件反射・身体の関係。」
「身体は感情を記憶する。『身体記憶』のお話」
筋膜リリースと、トラウマ・邪気の関係。
心の問題に深く関わる「トラウマ」と、その正体。
無意識の緊張。気づきやすい場所と気づきにくい場所があります。
コリ・ハリと「筋膜」と心の関係。

セドナメソッド、ホ・オポノポノ、内観法、瞑想など、「向き合い系メソッド」の本当の狙い。

一般の方が、自分で自分の心の状態を軽くしていき、精神的な制限を外していくためにできる取り組みとして、セドナメソッド、ホ・オポノポノ、瞑想、内観法、などなど、様々なメソッドが本やネットなどで紹介されています。

これら各種のメソッドは、自分の内的な状態と向き合うことで変化を期待する、という共通点があるため、大きなくくりで「向き合い系」のメソッド、と私自身は呼んでいます。(カウンセラーなどが扱う曝露療法などもこの「向き合い系」のカテゴリーに入れることができます)

これら「向き合い系」のメソッドは、様々な種類があるだけに、1種類くらいは試してみたよ!という方もそこそこいらっしゃるようなのですが、実際のところ、それで心が軽くなるか?というと、上手く行ったり行かなかったりということがほとんどのようです。

なぜそういうことになってしまうのかというと、これらメソッドが上手くいく条件があるのですが、それがあまり理解されていないことが理由のひとつになっているようです。

ではこうしたメソッドが上手くいく条件って、いったいどんなものなのでしょうか?

「向き合い系」のメソッドは、そのメソッドを通じて身体がゆるみラクになった時だけ効果を発揮する。

「向き合い系」のメソッドがどうして効果を発揮するのか?というと、これらのメソッドを行うと、身体がゆるみラクになる「ことがある」のです。正確には「過去から心身に抱えてきた記憶・感情に関係した身体のコリ・ハリがほぐれて、心身がラクになる」ことがあるのです。

言い換えれば、「向き合い系」のメソッドは、心・精神の問題に対面した時の身体のありようを「間接的に」変えることを狙っている、とも言えます。

身体がほぐれてゆるみ、ラクになってくれば、その分だけ必ず心・精神にもゆとりが出てきます。その分感情に振り回されなくなったり、落ち着いた気分を取り戻せたり、新しいアイデアが出て来やすくなったりもするわけです。
※それを超えて、いわゆる「タナボタ的な問題の解決」が何故か起こったりすることも時としてあります。

身体に意識を向けながらこうしたメソッドを実際にやって頂くと分かりやすいのですが、上手くできた場合は、必ず身体が大なり小なりゆるんでラクになっているものです。上手くハマった時には、単に身体のムダな力みが抜けたりするだけでなく、その奥にある身体のコリ・ハリ・組織の癒着もある程度ほどけたりします。

逆に上手く行かない時は、そうした 身体の変化が全く起こっていないか、あるいは変化が非常に少ない(最悪の場合は、かえって身体が硬く緊張してしまっていることも!)。

瞑想でも、内観法でも、セドナメソッドでも、ホ・オポノポノでも、それをやっている最中に身体がゆるんでラクになれば心もラクになるし、そうでなければ大して意味はない、という関連があると言えます。

別の方向から言えば、身体がゆるんでラクになる変化が出るのであれば、メソッドの種類は何でも良い、、、というのが実情です。

先に「上手く行ったり行かなかったりが実情」と書きました。その背景では、この「身体がゆるんでラクになれば、メソッドは何でも良い」というポイントをおさえないで取り組みをするがために、上手く行っているかどうか分からないままに迷走をしてしまう、、、ということが起こっているように私は思っています。

更に追加するなら、これら「向き合い系」のメソッドは、あくまで「間接的に」身体をゆるめてラクにすることを狙う方法ですから、身体の状況によってはほとんど効果が出ないことも。これも「上手く行ったり行かなかったり」のもう一つの要因として働きます。

最初から「身体がゆるんでラクになる」ことを狙うのが一番の近道!

私自身は、「どうせ身体がゆるんでラクにならないと意味がないなら、最初から身体に働きかけちゃうのが良い」という考えです。心・精神の問題にまつわる緊張・コリ・歪みなどを直接解消するほうが、実際手っ取り早いですしより大きな効果も出やすいです。それに、身体の状況によっては「間接的」なメソッドだけに頼ってたらいくら時間があっても足りないよ!ということも多いんです。直接的に働きかけることができるなら、それが一番近道です。

ですので、当方で提供させて頂いている「向き合い系」のワークは、セッションで行うものも、自宅で行なって頂くものも、身体に直接働きかける要素が必ず入っています。おかげ様でクライアントの方々からは好評を頂いています。

「向き合い系」のメソッドで上手くいかない!という方は、当方のセッションに来られてみると、得られるものは多いのではないかと、僭越ながら思っています。

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「発達障害」なのか、「心と体のクセ」なのか?

当方のセラピーにお越し頂く方々の中には、

□ コミュニケーションが上手く取れない・空気を読めない、
□ 気が散りやすい・集中できない
□ 特定のちょっとしたこと、ささいなことに過剰反応をしてしまう、、、

などの問題でお悩みの方々もいらっしゃいますが、その中には、

「自分はひょっとして『大人の発達障害』なのではないか?」

という疑問を持たれている方々も時としていらっしゃいます。

近年になって、いわゆる『大人の発達障害』といった言葉も知名度を増していることから、お悩みのご本人にとっては気になるのは自然なことかと思います。

しかし、上にあげたようなお悩みは、実際のところ「病気」「障害」と捉えるよりは、視点をちょっと変えて「心と体のクセ」と捉えたほうがよりスムーズな解決につながりやすい面もあります。

「大人の発達障害」と疑われるような問題の多くに共通する、「心と体のクセ」

当方のセラピーで、先に言われるような問題を改善・解消するためのセッションを提供させていただくと、必ずと言っていいほどクライアントの方の中で以下のような「心と体のクセ」が問題の背景にあることが分かってくるケースがほとんどです。下に挙げた3つが同時に起こることも多いです。

□ 身体が強く緊張する
□ 呼吸が浅くなる
□ 目にも力が入ってしまい視野が狭くなる(場合によっては風景が目に入ってこない)

人とコミュニケーションを取る際、集中力が必要な時、ちょっとした突発的な出来事が起こったときなど、特定の状況でこうした「心と体のクセ」が出てきてしまうのですね。表に出てくる問題は様々でも、心と体のあり方は非常に似たところが多いのです。

こうした「心と体のクセ」は、本来はかなり苦しい状態。でもそれが当たり前の習慣となってしまっており、さらにこうした状態自体が「冷静に自分を見つめる」ことを困難にしてしまうことから、ご本人がそのクセに気づかないことがほとんどです。ひょっとすると、この記事をお読みになって初めて「そういえば、、、」とぼんやりと思い当たるフシがある方はいらっしゃるかもしれません。

こうした「心と体のクセ」が起こっている状態では、現在起こっていることを適切に把握して普通に対応をする、、、というのはまず無理で、むしろ「コミュニケーションが上手く取れない、気が散る、過剰反応をしてしまう、、、ということになってしまうのは自然な流れとも言えるでしょう。
※先に挙げた3つの「心と体のクセ」は、俗に「いっぱいいっぱい」「周囲が見えない」「テンパってる」と言われるような状態の時に心身に起こっていることと同一でもあります。

逆に、こうした心と体のクセを解消し、自然体で事に臨めるようになってくると、ともすれば発達障害とラベルを貼られてしまうような問題でも、一歩一歩改善・解消していくことが可能です。どうしても出てきてしまうクセを抑えるワークや、その背景にある身体の歪み・過去のトラウマなどを解消するワークを当方では用いています。

発達障害と疑われるような問題は多種多様ですが、メールもしくは電話で一度お問い合わせを頂ければ、当方でお悩みの問題へ対応可能かどうか、詳しいお話もさせて頂けると存じます。

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「怒りっぽい・イライラしやすい」は、身体から改善しよう。

怒りっぽい、イライラしやすい。

「怒らないようにしよう」「イライラして疲れるのはやめよう」「嫌な態度を出さないようにしよう」と心がけても、なかなか難しいですよね。

でも、解決の糸口はちゃんとあります。今回の記事のテーマは、「怒りっぽい・イライラしやすい」を改善するヒントです。

怒りっぽい人、イライラしやすい人の共通点とは?

怒りっぽい人、イライラしやすい人に共通している要素がひとつあります。

それは、「ちょっとしたことで身体が無意識に緊張しやすい」ということ。

これまで生きてくる過程で、そうした条件反射が(たまたま)身についてしまっている、というのが怒りっぽい方・イライラしやすい方に共通する要素です。(原因・経緯は様々。子供時代からそうした条件反射が始まっている場合も多いです)

怒り・イライラには、必ず身体の緊張が伴う。

他の方が怒っていたり、イライラしていたりする時を想像して頂くと分かりやすいと思うのですが、人は怒ったりイライラしている時には、必ず身体が緊張します。怒り・イライラが出ているときは、自分で自分のことを観察しているどころではないのが普通ですから、これらの緊張は自覚できない場合も多いです。

例えば、、、

・顔をしかめる
・肩にぐっと力が入る
・あご・のどを締める
・こめかみや目にしわを寄せる
・胸やお腹をぐっと固めて呼吸を浅くする
・こぶしを強めに握る
・視野が狭くなり目の前のことしか見えなくなる

といったものが、典型的な「怒り・イライラの反応」です。人が怒っている時、イライラしている時は、必ず身体が上記のような緊張を起こしていますし、逆から言えば、怒りっぽい方というのはこうした反応が条件反射的に出やすい人のこと、と言うこともできます。(感情と身体はかならず表裏一体・セットになっており、感情が身体の状態を変え、身体の状態が感情を動かし、、、という鶏と卵のような関係にあります)

こうした怒りの反応を、「怒らないように」「嫌な顔をしないように」などの心がけなどで抑えるのは難しいケースが多いのが実情です。怒り・イライラって、反射的に出るもので、いざ一度出てしまったらコントロールが利きづらくなりやすいのですね。

怒りっぽい・イライラしやすい性格は、身体から解消していこう。

反射的に出てしまって、一度出てしまったらコントロールが難しいのが怒り・イライラの厄介なところです。ですが、それをコントロールする方法はあります。それが、「身体からのアプローチで怒り・イライラを軽減していこう」というものです。

人間の身体は便利なもので、身体の緊張を徹底的にほどいて、一定以上深いリラックス状態を作っていくと、怒り・不安・恐怖といったネガティブな感情も薄れるような仕組みがあります。怒ったりイライラした時には、この仕組みを活用して、緊張する身体の部位を丁寧にリラックスさせていくと、怒りやイライラを軽減できたりもします。また、継続的にこうした取り組みを行うことは、怒りっぽい・イライラしやすいという全体的な傾向を改善していくことにもつながります。

当方のセッションでは、身体が緊張してしまうような条件反射を徹底して解消し、リラックス状態を作っていくことを通じて、怒りっぽい・イライラしやすい、というお悩みを解消していくこともサポートしています。

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身体は感情を記憶する。「身体記憶」のお話。

以前の記事、「心身が芯からラクになる!『テニスボール健康法』のススメ」 では、テニスボール健康法の効果の一つとして、

身体に「コリ・ハリ」という形で溜まった感情的ストレスを開放していくことができる。

ということを書かせていただきました。今日は、この「感情的ストレスの開放」についての解説です。

身体は感情を記憶する?「身体記憶」という考え方。

ボディーワークの分野では、「身体記憶」という言葉が使われることがあります。脳だけでなく、身体にも、過去の記憶や感情が宿るという考え方です。そして、身体の中でも、とりわけ筋膜(結合組織)とこの「身体記憶」には深い関係があります。恐怖・不安・怒りなどのネガティブな感情は、筋膜の癒着=コリ・ハリという形を取って、身体にとどまる(=身体記憶)ことが多く、そしてその感情がいつでも精神的なノイズとして自分の中に影響を与えたりするのです。

典型的な例としては、人間関係でのストレスが特に強い時期が何ヶ月か継続した後、そのストレスからは開放されたのだけど、それ以降は心身がもやもやしたままで、ネガティブなことを考えることも多くなり、うつ病ではないかと心配になって来た、、、なんていうケースが挙げられます。こうしたケースの場合は、知らず知らずのうちに、身体のコリ・ハリという形でネガティブな感情が身体に記憶されていることを疑ったほうが良いでしょう。もちろん人間関係に限らず、お金、仕事、恋愛・結婚のストレスなど、こうした現象が起こる分野は非常に多岐にわたります。

身体記憶に関わるコリ・ハリを軽減すると、心身が芯からスッキリします。

このような、一見心の問題と思える現象に身体記憶が関わっているケースでは、厄介なことに、「ポジティブ思考」「考え方の工夫」といった手法は意味をほとんど為さないことが多いです(かえってデメリットのほうが多いケースもあります)。また、お薬・サプリメント・食生活改善なども、その効果は限定的なものにとどまりがちです。もともとの要因となっている、身体記憶に関わるコリ・ハリを軽減・解消して行かないと、なかなか心身が芯からスッキリしてくれないのですね。

逆に、心の問題を解決すべく、他の手法をいろいろ試してもいまひとつだった、、、という方々が、身体記憶に関わるコリ・ハリを軽減して行くことで、心身が芯からスッキリしていく、というケースは少なくありません。「身体記憶」は、それほどまでに人の心身のコンディションに大きな影響を与えてしまうもの、、、ということです。

ネガティブな感情を伴う「身体記憶」が開放されるときに起こること。

当方では、ネガティブな感情を伴う「身体記憶」を軽減・解消するワークをよく提供させて頂いていますが、その時に頻繁に起こることがあります。

それは、不安、恐怖感、怒り(イライラ)などの、身体記憶となっていた感情が表に浮き上がってきて、その後次第に軽くなっていくこと。あたかも、ギリシャ神話の「パンドラの箱」のストーリーのごとく、閉じ込められていた感情が顕わになるんですね。最初は驚く方もいらっしゃいますが、その後は心身がかなり軽くなった状態でお帰りになる方が多いです。必要となるセッション回数はケースにより幅がありますが、考え方の工夫や、ムリヤリなポジティブ思考などに頼らず、着実に効果を積み上げていくことができるため、私自身も重宝しているオススメのワークです。
(特に重いネガティブ感情を伴うケースでは、安全に配慮し、心身の負担になりにくい形でワークを行わせて頂いています。)

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「先送りグセ」は、身体と密接な関係がある?

「やらなきゃいけないことは分かってるけど、どうしても先送りしてしまうんです。。。」

いわゆる「先送りグセ」は、当方でもお伺いすることが多いお悩みの一つです。

日常の些細な事柄や、たいしたことがない仕事だったりしても、やらなきゃ、やらなきゃ、、、と思いながら、どうしても体が動かない!ということでお困りの方も多いかと思います。

手帳にToDoリストをまとめてみたり、その「やらなきゃいけないコト」にポジティブな意味づけをしてみたり、「自分へのご褒美」を用意して自分を振るい立たせてみたり。いろいろな対策がありますが、こうした対策を取っても動けないものは動けないし、できるにはできるんだけど、なんだかものすごく苦しい。。。なんてことも多いのではないでしょうか。

非常に厄介な「先送りグセ」ですが、実は、こうしたお悩みのほとんどに当てはまる共通点がひとつあります。

先送りグセが起こるときは、身体が固まっていることがほとんど!

その共通点は、シンプルと言えばシンプルなもの。

先送りグセが起こる時って、身体が瞬間的に緊張で固まってしまっていることがほとんどなのです。

その直前にどんなに心身がリラックスしていたとしても、目の前にその「やらなきゃいけないコト」が現れた瞬間に、身体が緊張で固まってしまうんです。

なぜそうした緊張が生まれるのかというと、これは今までその方が生きてきた上で、そうした心身の条件反応(プログラム)がたまたま出来上がってしまった、、、という背景があります。

そして、こうした心身の条件反応による緊張って、多くの場合は本人にとって当たり前のものになっていますから、自分が緊張している!ということに全く気付かないことも非常に多いです。

結果として、自分が緊張で固まってしまっていることに顕在的には気付かないのだけれど、身体は思い切り不快感を感じていて、その目の前にある「やらなきゃいけないコト」から離れたがってしまう、、、ということになってしまうんです。

この緊張を放置したままで、先に上げたような対策をいろいろやっても、結局徒労に終わりがちだったり、先送りはせずにすんだけれども、どっと身体が疲れてしまったり。結局、身体を上手く手なづけないと、スイスイと事が進むということにはなりづらいのですね。

先送りグセにやられそうな時、自分の身体感覚に注意を向けてみよう

現在、この先送りグセで困っている、、、という方は、まずは先送りグセが起こった時に、自分の身体に意識を向け、自分が緊張しているのではないか?チェックしてみましょう。

上手く自分の身体感覚に意識を向けられた時には、ひょっとするとその緊張の強さに驚くかもしれません。
※ちなみに、身体感覚に意識を向けても、良くわからない、、、という場合が時としてあります。こういう時は、身体を自ら左右にゆすってみたり、手・足・首などをいろいろ動かそうとしてみると、気づきにくい緊張にも気づきやすくなります。

こうした緊張に気づいたらシメたもの。緊張しているところをマッサージするもよし、身体を動かしてほぐすもよし。とにかく緊張をほぐしていきましょう。上手く行くときは、これだけで先送りグセが少し弱くなり、やらなきゃいけないコトにスッと手を付けられるようになったりもします。

もちろん、こうした緊張の中には、自分だけで解消するのが難しいものもしばしばあり、こうした場合には施術などで身体をゆるめていくことが近道になることもあります。自分でチャレンジしたけど今ひとつ、、、という方は、当方はじめ専門家によるセッションを活用されることをオススメします。
※当方の場合は、対面セッション・電話セッションの両方で対応可能です。

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筋膜リリース・頭蓋仙骨系調整のメリット、「元に戻りにくい」。

当方のセッションの大半は、心・体の双方を扱うものなのですが、時折、当方に来られるクライアントの方が、純粋な整体として当方のセッションをご活用されることもあります。

先日、「腰が痛くて、、、」とあるクライアントの方が来られたのですが、その時にコメントをひとつ頂きました。

曰く、「他の整体に比べて、元に戻りにくいなぁ~と感じて、粟野さんのところでお願いしようと思ったんです」とのこと。本当に嬉しいお言葉です(^^)。

こうしたコメントは、これまでにも様々な方から頂いているのですが、実は筋膜リリース・頭蓋仙骨系の調整の大きな特長として、「コリ・ハリ・痛みなどが元に戻ることが非常に少ない」というポイントが挙げられます。施術を受けてから数日は良いのだけど、それを過ぎると元通りになってきてしまう、、、ということが極度に少ないのです。

また、身体が元に戻りにくいことと合わせて、精神状態がラクになるなどの心理的効果も持続しやすい!というものも大きな特長と言えるでしょう。

一度きちんと調整をしてしまえば、日常生活で自然にゆっくりとコリが溜まってくる(これは人間であれば誰でも起こります。メンテナンスをしないでいるとコリは日々少しずつ溜まっていくものです。)以外で、「元通りに戻る」ということはまずないと言って良いでしょう。

この「身体・精神双方への効果が長続きする」というのも当方のセッションの大きな特長です。

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気功系施術を受ける時の注意点(偏差について)。

最近お会いした、クライアントの方複数から、同じようなエピソードを偶然伺いました。曰く、

「他のところで気功療法を受けて、気を入れてもらったら、かえって調子が悪くなってさんざんな目に合った!」

という種類のエピソードです。

シャレにならないお話で、こうした目に遭われてしまった方には、お気の毒です、、、としかいいようがありません。

でも、驚きはあまりありませんでした。というのも、何も下準備ができていない状態で、いわゆる「気・エネルギー」といったものを注入するような施術って、本来かなりのリスクを伴うものなのです。

体が調っていない状態で、いきなり気を入れるのは危険!

いわゆる「気・エネルギー」といったものを入れる施術がトラブルなくきちんと効果を出すために、必要な条件がひとつあります。それは、

身体が、「気・エネルギー」がスムーズに流れるよう整っている

ということです。

なんでこれが大切か?というと、身体が「気・エネルギー」を流せる状態になっていないと、気を入れたことによってかえって全身の気の状態がアンバランスになってしまう、、、ということが起こりやすいんです。

こうした状態を、気功の世界では「偏差」なんて呼んでいます。身体がイヤな感じの熱を持ったり、頭が痛くなったりぼーっとしたり、身体の特定の部分が痛くなったり、精神面で自分のコントロールが効かなくなったり、さまざまなトラブルが出てくる現象です。

ですので、こうした「気・エネルギー」を直接扱うような施術は、身体の状態(コリ・ハリ・歪みなど)を整えた上で受けるのが良い、ということになります。

実は気功の世界でも同じようなことは言われています。先に出た「偏差」が起きたときは、まず身体を整えることが対策とされていますし、そもそも気功の修行でも、物理的な身体の状態を丁寧に時間をかけて整えていくことが非常に重要視されているものなのです。

そうした身体の状態を整えることなく、いきなり「気・エネルギー」を入れよう!とするというのは、あまりに慎重さや配慮に欠けていると思うのは私だけでしょうか(クライアントの方からこうしたエピソードを聞くことが続き、そうした配慮の足りないサービスが提供されていることにちょっと怒っています・笑)

身体を整えれば、「気・エネルギー」は自然と取り込まれ、身体を流れるようになる。

では、身体を整えた上で、「気・エネルギー」を入れるような施術を受けるのが良いのか?ということになりますが、個人的には、身体を整えていさえすれば、「気・エネルギー」なんて勝手に取り込まれ、身体をスムーズに流れるようになる!と思っています(ですので当方では、いわゆる「気・エネルギー」を直接入れる!というような技術は一切使っていません)。

大雑把な説明をおそれずに書くと、頭蓋仙骨系を整えていくと、良い気を取り込みやすくなりますし、身体のコリ・ハリ(筋膜・結合組織の癒着)をほどいていくと、気が全身に流れやすくなります。こちらのほうが、いわゆる「気・エネルギー」を外側から入れるアプローチよりもより自然な形で心身のスッキリ感も得られて無理がありません。

もちろん、現在「偏差」でお困りの方にとってもこうした対策は有効。現在お困りの方は、ご相談頂ければお役に立てることもあるかと存じます。

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